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平服って何?

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文:富澤輝実子

平服って何?

もう何十年も前のことですが、老舗出版社に入社して間もない頃、同期入社の男子が「この前、先輩について出席したパーティで恥かいちゃってさ」というのです。よく聞くと、ある祝賀会に先輩が「お前も行ってみるか?」と誘って下さったそうです。招待状のお終いの所に「ドレスコード」が記されてあり、そこには「平服」とあったようです。
同期入社の男子君は「それで、ボク、普段着で行ったんだよね。そしたらさ、みんなスーツなの。先輩は〈なんでお前そんなカッコで来たの?〉って困惑してるわけ、平服でって書いてかいてあったのにな~」と、言ったのです。私は別の編集部(『美しいキモノ』)に配属されていましたが、「これは私にも当てはまるわ」と考え、「着物で平服って何だろう」と知りたくなりました。読者の方もきっと迷っていらっしゃるに違いないと思って、識者の先生にお尋ねすることにしました。

着物の平服

教えていただいたのは石川アキ※先生でした。当時、先生は東京の世田谷区にお住まいでしたが、広い洋風のお屋敷だったと思います。「先生、着物の装いで平服ってどんな格好ですか?」とお聞きしました。先生は「そうね、まず平服は普段着ではありません。平服に対応しているのは式服です。式服というのは紋付をいいますから、平服というドレスコードの場合は紋の付いていない着物でよろしい、という意味です。」とおっしゃいました。
私は、「それでは、着物の種類でいうと小紋ですね」と申しますと、先生は、「早合点してはダメ、書いてあることを字面通りに判断してはしくじります。平服といわれた場合は〈色無地一つ紋付〉が適当です。」とおっしゃったのです。私はびっくりです。
●平服とは式服(紋付)でなくてよろしい
但し、字面通りに解釈してはしくじるため、
●色無地一つ紋付が適当
というように理解しました。

※石川アキ(いしかわ あき)
兵庫県生まれ。25才できもの研究に入り、伊勢丹服装研究室、東急きものサロンなどできものの仕事にたずさわるかたわら、NHKの「婦人百科、「婦人画報」その他できもの研究家として活躍。

現在のドレスコート

その後、いろいろな祝賀会に出席してみますと、現在ではドレスコードが「平服」とあっても、ほとんどの方は「訪問着」をお召しです。訪問着は種類が豊富なうえ、おおむね華やかですから、男性の多い祝賀会の中でとても輝いて見えますし、周りの方も気分が高まり、祝賀の雰囲気作りのお役にも立ちます。そこで色無地の方は少し寂しく見えてしまいがちですから、色選びに注意されるとよろしいと思います。
祝賀会・パーティで色無地をお召しになる場合は、ありきたりでなくそれでいて品格を感じさせる色と地紋を選びます。そして、何より大切なのは「生地質が上等であること」です。ペラペラの安っぽい生地では深みのある上品で華やかな色は出せないでしょうし、立ち居の時にでる素敵なドレープも期待できないでしょう。また、上質な生地は座りジワもなんとなしに好ましい状態になるものです。帰宅後にサボしておくと自然にシワが薄くなりますし、「富澤方式」のたたみ方と仕舞い方をすると、次に着るときにはシワは目立たなくなっています。

平服と書いてあっても、祝賀会でしたら「訪問着」をお召しください。
色無地紋付をお召しになるときは「色選びを慎重に、適切に」なさることをお薦めします。

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