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第4回 着物の手入れとやさしい後始末

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文:富澤輝実子

足袋を洗う前に

足袋は以前ほど洗うのに手間がかからなくなりました。舗装されている道が多くなりましたので、家に帰って足袋を脱いだら土ぼこりを吸って黒ずんでいるということもなくなりました。ただ、お茶会や食事会、観劇や音楽会などから帰宅後によく見ると、脱いだ足袋は汚れているものです。汚れやすい部分はおおよそ決まっていますから、洗う前に簡単に点検しておきます。また、混んだ電車の中で足を踏まれてしまうこともありますので、出先で草履を脱ぐお出かけの場合は「替え足袋」を一足持って行くと安心です。出先で履き替えるのはちょっと難しい、と考える方は足袋カバーを用いてもよろしいでしょう。足袋カバーは出先で脱いだら中表に半分にしてから小さく丸めて前帯の下に差し込んでおくと、帰り支度の際にすぐに履けて便利です。袋をのぞき込んで探している方を時々お見掛けします。そういうときは気がせいてしまうためか中々見つからず困ってしまうものです。

足袋の洗い方

では、洗い方を始めます。
①脱いだ足袋にジャーっと水をかけて濡らします。

②歯ブラシにいつもの洗剤をちょっと付けて、表側の汚れている部分(爪先、甲の縫い目線など)と底の汚れている部分をこすります。

③その歯ブラシで足袋の内側の底部分もこすっておきます。

④そのまま洗濯機で洗います。気にならない方は、肌襦袢や半襦袢、タオルなども一緒に洗ってかまいません。気になる方は足袋だけ手洗いしてから石鹸分が残らないようよく水で流します。

⑤きれいになった足袋は両手でシワを伸ばしてからパンパンっと叩いて、ピンチハンガーに吊るして干します。このとき、こはぜの掛け糸側をピンチで挟みます。

⑥乾くと少しシワが目立ちますが、足袋は足にぴったりかやや小さめのものを履きますから、履いた時にシワが伸びてくれます。アイロンはいりません。

⑦買ったときと同じような形にたたみ、両足の底を合わせるように重ねて輪ゴムなどで留めておきます。出張帰りで何足か一緒に洗ったときなどはごちゃ混ぜにならないよう、こはぜにある各メーカーやお店の刻印を間違えずに一足ずつ輪ゴムで留めておくと、次に履くときに便利です。私はお茶会、食事会、コンサートや絵画展のオープニングなどでは足袋のメーカーやサイズを変えていますので揃えておきます。
※汚れがよく落ちると評判の「ウタマロ石鹼」や廃油を利用した自家製の固形石鹸も汚れがよく落ちます。

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