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第5回 着物の手入れとやさしい後始末

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文:富澤輝実子

着物姿でおでかけ中、急に雨が!

 着物姿でお出掛けの時に雨が降っていると、着物を着るのは楽しいのに大切な着物が濡れてしまうのではないかと気にかかり、お出かけがついおっくうになりがちです。そんなときは是非次のことを試してみてください。簡単にできて費用も掛からない方法です。

雨の日に着物を汚さない工夫

①まず、着物は短めに着付けます。いつもはくるぶしが隠れるくらいだとしたら、くるぶしが見えるくらい短めにします。(現地に到着してから丈を調整できますから安心してください)

②前裾をたくし上げて、訪問着などは腰紐で結び留め、紬類は帯〆にくぐらせて引き上げ、襦袢の裾が見えるような姿になります。

③縦半分に折った手拭い(あるいはタオル)で着物の衿を隠すようにガードします。

④雨ゴートを着ます。衿元は手拭いでカバーされていますから、その上にかぶせるように着ます。

⑤足元は雨用草履か晴雨兼用草履、あるいはアシックス草履のように濡れても滑らず水気を吸わないタイプの草履を履きます。雨用草履カバーでもかまいませんが、出先で脱ぐときに注意しないと着物を汚す心配があります。

⑥車の場合の注意点です。自宅の車庫から出かける場合やホテルなどの大規模施設の乗降場所、地下の駐車場の場合は濡れる心配がありませんが、タクシーで移動の場合は乗降時に以下のような注意が必要です。
●傘をたたんで乗り込む際、あるいは乗り込んで傘をたたむ際に、傘に付いている雨が大粒の球となってバラバラっとこぼれ、せっかく美容院できれいに結い上げた髪、着物の衿や袖口、裾を汚しがちです。
●自動車に乗り込む際に、髪がドアフレームにぶつからないようにと気を付けていると、ドア下のステップ部分で着物の裾を汚すこともありますから注意が必要です。そんなときにお薦めなのが「簡単なモンペ風袴」です。現在若い方に人気の「モンペ」のⅬサイズを利用してもよいでしょう。

⑦ 現地に到着したら、雨ゴートに付いた水気をよく拭き取り、身支度を済ませてから鏡のある場所(ホテルやレストランなどでしたらトイレ)で鏡を見ながら着丈を調節します。まず、右の脇縫いをつかんでお腹をへこませぎみにしながら下に引きます。このとき、縫い目でないところを引っ張ると生地が伸びてしまいますから気を付けます。次に左の脇縫い目を引っ張って裾の長さをちょうど良い加減に調節します。

※ここで肝心なことは着物の衿元が予想外に濡れやすいので注意が必要ということです。手拭いが使い勝手が良いのですが、手元に無い方はタオルでも大丈夫です。ただ、おしゃれなスカーフなどの薄い生地は雨を通してしまいますから気を付けましょう。
※もうひとつ、雨の日は必ずハンドタオルかタオルハンカチを一枚雨ゴートのポケットやバッグなどの取り出しやすいところに持っておくことをお薦めします。水気をすぐにぬぐえて便利です。

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