【細野美也子監修コーディネート】九月②:附下 季節感を出しつつ涼しい着こなしを
【細野美也子監修コーディネート】九月:附下
■秋の扉を開くような黄金色の夏附下。きもので季節感を出しつつ、素材は体感温度に合わせて涼しい着こなしを
きもの:東レシルジェリーの洗える夏附下げで、体感は夏仕様、見た目は初秋仕様
朝晩は多少しのぎやすくなりましたが、出かけている日中はまだまだ暑さが続く9月。
とても単衣を着られる温度ではありません。
9月に夏ものを着ていると目くじらを立てる人はさすがに少なくなりました。
とはいえ、完全夏柄では、ちょっと野暮ったさは否めません。
さて、どうするか?を念頭に置いたとき、シルックやシルジェリー、セオアルファ等の洗える素材の附下がとても便利だと、これまで以上に感じています。
天然素材、特に麻の涼しさは何にも勝るとは思いますし、こちらも9月に入ってから着る人もとても多くなりました。
それはそれで柔軟性が喜ばしいのですが、涼しく着たいけれど、ちょっと夏ものとは変わる季節感はほしいーーというときに、さり気ない秋の風情を感じる柄付けの夏素材がとても便利です。
もちろん、正絹で秋草や鈴虫の柄もステキなのですが、小紋感覚で日常に着るなら断然、こちらの洗えるきものがオススメです。
最近、私のYouTubeでも、今夏こちら「きものサロン みずもち」の洗えるきものを着た感想をお届けしています。
まだ着ているので中途報告ではありますが、視聴者の皆さんからも共感をいただいています。
正直、長いきもの生活でこんなに洗えるきものをヘビロテしたことはなく、いろんな意味で私自身も目からウロコ、開眼した部分はあります。
だからこそ、こうして皆様にも実感を伴った感想や説明がお届けできています。
この、「素材的には涼しく、見た目には季節感を」というテーマは、温暖化が進む昨今だから求められるテーマであり、商品だと思います。
見た目の季節感を表現するにあたっては、染めのきものが、一番適正があると感じています。
今回ご紹介している附下げはまさに、そのテーマにドンピシャでハマるきものです。
黄金色にススキ――きもの中級以上の方なら、夏ものでこの色柄であることの感度の高さを感じていただけると思います。
きもの初心者の方が気軽に着られる附下。
きもの上級者の方が満足する完成度。
きものサロンみずもちセレクトの洗える附下です。
帯:栗山紅型 麻の九寸名古屋帯オリエントーーおしゃれな染めの麻帯はすでに春秋にも活躍するアイテムとなっています
栗山紅型の麻の染め九寸名古屋帯。
いままでも麻の九寸はご紹介してきましたが、9月だから改めて言いたいと思います。
麻は天然素材の中では1〜2番と言えるとても涼しい素材です。
そういう意味では夏素材の代表のようになっていますが、すでに夏だけの素材ではなくなってきており、春秋でも麻を用いることが多くなってきています。
麻で代表的なきもののアイテムは小千谷縮。
これも6月前から着る人が増えています。
しかし、薄ものゆえの涼しさなので、さすがに10~11月は寒い、というより寒々しい。
これは絽目が目立つ絽でも同じことがいえます。
つまり限界はあるということです。
この“限界”のラインが、麻の九寸帯はきものや八寸帯よりグンと長くなります。
というのは、九寸は芯が入ります。
芯が入ることで透け感はなくなり、帯地としてもしっかりします。
さらにご紹介しているような染め帯だと素材より柄や色の印象が強くなるので、いかにも夏の柄でなければいい意味で季節感が薄まります。
特に帯は二巻してお太鼓を背負うその形状から、締めただけで暑さがこもります。
むしろ通気性のよい麻のほうがちょうどいいという人がいるくらいで、平地の半幅帯だと通年使う方が増えています。
ご紹介している帯はカジュアルなシーンで着用するので、真冬をのぞいて使ってもいいくらいです。
コーディネート:秋色を意識しつつも、暑苦しくならないようにーー美術館へお出かけ
黄金色の地色。
豊穣な季節を彷彿とさせます。
この黄金色の温度感を、風に揺れるススキが下げています。
そこに青をメインカラーとした型染めの九寸帯を合わせることで、夏と秋をまたぐ、ちょうどよいバランスになっています。
また、彩度が高い青ではなく、地のグレーもいい抜け感になっています。
そこをつなぐのが帯〆。
衿秀の水色とマスタードのツートーンカラー。
なかなか見ない個性的な配色がここではきものと帯をマッチングさせる絶大な効果を担っています。
帯〆のパフォーマンスを相殺しないよう、帯上はアッシュグレーでなじませています。
暑いとはいえ9月は催事が増えてきます。
美術館やデパートの小規模なミュージアムなど、食を楽しみがてら、お出かけしてみてはいかがでしょうか。
単衣・夏附下 東レシルジェリー洗える着物 111-0256
https://warakuan.shop-pro.jp/?pid=180920598
単衣・夏九寸名古屋帯 メーカー:栗山紅型 麻 オリエント 120-0040
https://warakuan.shop-pro.jp/?pid=180624155
帯〆 メーカー:衿秀 312-0324
https://warakuan.shop-pro.jp/?pid=179943344
夏帯上 メーカー:衿秀 麻 アッシュグレー 313-0218
https://warakuan.shop-pro.jp/?pid=175444111
コーディネート 文:細野美也子様(月刊アレコレ)
Instagram:@arecole.miyakohosono
水持産業株式会社
https://www.warakuan.jp/
〒933-0804富山県高岡市問屋町20番地
TEL:0120-25-3306
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