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【富澤輝実子】着物トリビア:左前って何・左前に切ると縁起が悪い・前合わせの注意点

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文:富澤輝実子

左前って何?
私たちが着物を着る場合、通常右衽(みぎおくみ)を先に合わせて、その上に左衽(ひだりおくみ)を重ねます。これを「右衽(うじん)」と言っています。この合わせ方ははるか大昔の奈良時代に決められた服制なのですが、それをずっと日本人は守り続けてきたのです。服制の決まりだから守られたことはもちろんですが、実用的だったことも長く続いてきた理由でしょう。私たちの多くは右利きですから、懐の物の出し入れや裾の乱れ直しなど、あるいは、着つけるときの手早さも「右衽」のほうが、その逆よりもはるかに便利だったと思います。左前に着ると縁起が悪い?それ以前は「胡服(こふく)」という騎馬民族の衣服の合わせ方(左側に合わせ目がある)」であったようです。これは「左衽(さじん)」という合わせ方で、いわゆる「左前(ひだりまえ)」です。現在の私たちの生活では「死に装束」の合わせ方として知られています。
着なれない方が鏡の前で左右が分からなくなって左前に着た場合など、「縁起でもないわねぇ」とか「おめでたい席に左前に着物着てどういう了見なの!」などと叱られそうです。そのほか「左前」には物事がうまくいっていないことを意味する場合もあるため、前合わせは注意したいところです。

前合わせの注意点
もうずいぶん前ですが、巨人軍の有名な選手の奥様が喪服を左前にお召しの写真を週刊誌で見たことがありました。喪服なので左前にお召しになったのかしら?とも考えましたが、「着つける方がうっかり左右を間違えたんじゃないかしら? 自分で着るときは右手の衽を先に合わせてから左の衽を重ねるでしょ? 誰かに着つけてあげるときもつい、右手に持っている衽(前に立っている人の左衽)を先に合わせて、その上に左手に持っている衽(前に立っている人の右衽)を重ねてしまいがちなのよね。それで着せ付け終わると左前になっているってわけなのよね」という話をしたことがあります。
私見ですが、「左前」の「前」は「さき」とも読みますので(※)、「左を先に合わせるのが左前」という風に私は覚えました。きものの勉強を始めたころは「左前」の状態と意味が分かりませんでしたので。※例えば人名で藤原房前(ふじわらの・ふささき):藤原不比等の子で藤原北家の祖。北家は藤原四家のなかで最も繁栄したことで知られる名家。
染織・絹文化研究家:富澤輝実子(とみざわ・きみこ)
1951年新潟県生まれ。婦人画報社(現ハースト婦人画報社)入社後、『美しいキモノ』編集部で活躍。副編集長を経て独立、染織と絹文化研究の道に入る。誌面連載「あのときの流行と『美しいキモノ』」も好評。

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