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着物と髪型 グレイヘアという選択

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グレイヘアこそ着物に似合う

更年期を迎えたころから急激に増えてきた白髪。人によって白髪の増え始める時期はばらつきがあって、還暦を過ぎてもまったく白髪のない方もいらっしゃいます。羨ましいとは思うけれど、こればっかりは仕方がない。自然の摂理には逆らえず白髪染めを始めたけれど、すぐに伸びて根元が白くなる「逆プリン」は、かえって白髪が目立ってみっともない。ちょっと伸び始めると気になって仕方がなく、気分も滅入ってしまいます。度重なるヘアカラーで髪のダメージも年々深刻になり、白髪染めをやめてグレイヘアへの移行を考え始めました。

白髪染めをやめようかと検討しだしてから周りを見渡すと、着物仲間にもたくさんの素敵なグレイヘア実践者がいました!
グレイヘアだとどんな着物姿も上品に決まるんです。ショートやボブなら軽くブローすれば仕上がりますし、ロングなら簡単なアップヘアでも垢抜けた雰囲気が楽しめます。頭部が黒く重たくならない分、着物が明るく見えて、軽やかな印象になるんです。

訪問着や留め袖は、良い意味で貫禄が出てゴージャスになりますし、御召などのお洒落着にグレイヘアは洒脱で粋な着こなしになります。半襟や足袋で遊んだりと、ちょっと上級者の着こなしにもトライしやすくなるのではないでしょうか。

芸能人や文化人など有名な方々の中にも、グレイヘアや真っ白な御髪に洗練された着物姿でメディアに登場する女性が増えた気がします。もちろん元々美しい白髪で活躍されていた方もたくさんいらっしゃいますが、その方々の格も一段と上がったような。

大変なのはグレイヘアへの移行期

黒髪からグレイヘアへの移行期というのは、これがなかなか大変でして……逆プリンを延々と耐え抜く方法、一気にブリーチしてしまう方法、少しずつ明るい色に染めていく方法、など様々なアプローチがあるようです。髪にゆるくパーマをかけて黒髪と白髪をなじませるのも一つの方法ですし、思い切って金髪やグリーンなど奇抜なヘアカラーを試してみるのもいいかもしれません。お仕事や家族の手前、あまり派手なことはできない、という方は多いと思いますが。

髪型や白髪の量にもよるのですが、移行期を美しくお洒落にやり過ごすのはとても難しいと実感しています。知り合いの素敵なグレイヘアの持ち主は、長年通っているヘアサロンでずっと担当してもらっている美容師さんに「もう染めなくてもいいよ」といわれたのを機に、ブリーチをかけて真っ白にしたそうです。ずっと白髪の量を観察してもらっていて、お洒落に見えるグレイヘアになるタイミングを教えてもらったのだそうです。彼女はとても洒落たボブにしていて、ヴォーグ誌編集長のアナ・ウィンターみたいだなといつも思っていたのですが、その担当の美容師さんもアナ・ウィンターをイメージしてスタイリングしていたそうです。

個性的でグレイヘアやホワイトヘアがサマになる方はもちろん、新たに挑戦してみたい方々にも、確実に似合うヘアスタイルとして進化し、確立されるよう願うばかりです。

グレイヘア論争も盛んです

アナウンサーの近藤サトさんが思い切ったグレイヘアを披露されたことで、突如市民権を得たグレイヘア。あれ以来ずいぶん様々な意見が交わされるようになり、潜在化していた「白髪どうする問題」が白日のもとにさらされ、表立って議論されるようになりました。それくらい、以前は白髪染めが当たり前だったということです。

個人差はあるのですが、やっぱり老けて見えるのは否めないし、40〜50代なら黒髪のほうが若々しく見えるのは確か。今まではよほどお洒落に自信があって、確固たる自分を持った人にしか踏み出せなかった領域です。でもグレイヘアが選択肢の一つとして認知されてきたことで、ホッとしている女性が多いのも事実だと思います。

そもそもヘアカラー剤が体質に合わない人や、度重なるカラーリングでヘアダメージが限界まで達してしまった人にとっては、白髪を染めなければならないという世間の風潮は切実な問題でした。なぜ自然のままの髪色で過ごすことで肩身が狭い思いをしなければならないのかを、疑問に思うより先に諦めてしまっていた人も多かったのではないでしょうか。

さらに、白髪を染める費用も時間もない、もったいないという意見もたくさんあります。白髪が伸びてくるたびにヘアサロンへ通うのは、かなりお金がかかります。髪の傷みが気になるからトリートメントもしたくなりますし、そうするとますます費用も時間もかかってしまいます。家でカラーリング剤を買ってきて自分で染めることもできますが、これまた準備から後始末まで考えると、バカにならない手間暇がかかります。ヘアサロンより安いとはいえ、お金もかかる。

これらのことからすっぱりと解放されるのがグレイヘアという選択だとしたら、これはやはり魅力的です。今さら他人からどう見られようが知ったことか、と開き直れるほど自分に自信もないし、身だしなみには気を遣いたい小市民タイプとしては、美しき素敵グレイヘアの登場は、革命的に喜ばしいことと受け止めています。ここはやはりこのお洒落グレイヘアブームに乗って、きれいな「ありのままヘア」を自分のものにしたいと目論んでいます。

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「和楽庵」スタッフY(50代 女性)
幼少期から着物に親しんで育った大の着物好き。情に厚く涙もろい。
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