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【富澤輝実子】着物の手入れとやさしい後始末⑥:雨具を準備しよう/雨の日の失敗談

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文:富澤輝実子

雨具を準備しよう
出かける時点で雨が降っている場合はどなたも傘や雨ゴート、濡れても構わない草履などで防備なさると思いますが、出かけるときは晴れているのに「夜半過ぎに降り出すでしょう」というような天気予報のときが困ります。晴れの日の着物姿に雨具一式を別に持つのはちょっとしんどいですね。雨具はかさばる上に目方も相当ありますから。

そんなときのために私が用意しているのは
①軽い材質のフルレングスの塵除けコート
②とっても軽い三つ折りたたみの傘
③晴雨兼用の簡単な草履
④衿元をカバーするための手拭い

この4点セットです。土砂降りのときは間に合いませんが、普通の雨でしたらたいてい大丈夫です。

ところが失敗したこともありますのでご紹介します。

雨の日の失敗談
その日は、朝いつも見ているNHKテレビの天気予報を見逃してしまい、出がけに新聞の気象欄をちらっと見て「あ、昼間は晴れたり曇ったりなのね、雨が降るのは夜中だわ、ラッキー」と喜んで、歩いて行ける国立博物館のイベントに日傘をさして出かけたのです。そのイベントの後に別件の打ち合わせが入っていましたので動きやすい着物で出かけました。

博物館のイベントが終わり、同行の知人と館内のカフェに移動したら、全面ガラス張りの窓の向こうはザーザー降りの雨。気が動転して頭の中はグルグル回り、濡れずに移動する方法を真剣に考えました。その博物館は入り口から門までの道のりが長いのです。門の外にはタクシーが走っていますから捕まえられるでしょう。そこまでをどうするかです。「そうだ日傘があるわ!」と気づき、次のような格好で門まで歩きました。まず、着物の裾を半分まくり上げて褄を帯〆に挟み、道行コートを着て日傘で雨をよけながら進みました。白い襦袢の裾が丸見えでしたが、皆が傘を差して下を向いて歩いていますから私の奇妙な格好に気づきません。助かりました。

タクシーで次の予定地に向かったのですが、暗くなり始めたこともあって道を間違えてしまい、車を降りてから迷ってしまったのです。もうそのときは本当に心細い思いでしたが何とか目的地に着きました。びっしょり濡れてしずくが滴っている日傘を閉じ、ほっとして自分の身なりに気づくと酷い有様。いつも持っているタオルハンカチで水気をぬぐい、まくっていた裾を下ろして整え、素知らぬ顔で打ち合わせの会合に出席しました。
帰宅後、すぐ(着替える前)に可哀そうにしとど濡れてしまった草履をタオルで拭き、底の水気を吸わせてから古新聞の上にそっと置きました。その後、コートの水気を拭いてから脱いでハンガーにかけ、手を洗い、いつものように小物をかたづけながら着物を脱いでさぼし(さっと干し)ました。

※その日は龍郷柄の大島紬を着ていましたので救われました。大島は雨に合っても自然乾燥で乾いてしまえばほとんど元通りです。泥はねなどは乾いてから、未使用で余っている化粧パフでサッと撫でればきれいになりますし、とっても丈夫で信頼できる織物です。もし、ヨレが出てしまった場合は優しくアイロンを当ててください。

※私は前日の新聞の気象欄を見たのでした。そそっかしいことで大失敗です。

染織・絹文化研究家:富澤輝実子(とみざわ・きみこ)
1951年新潟県生まれ。婦人画報社(現ハースト婦人画報社)入社後、『美しいキモノ』編集部で活躍。副編集長を経て独立、染織と絹文化研究の道に入る。誌面連載「あのときの流行と『美しいキモノ』」も好評。

水持産業株式会社
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〒933-0804富山県高岡市問屋町20番地
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