着物レンタルは良質・お手頃価格、安心フルセット宅配の「わらくあん」

0120-25-3306

受付時間/10:00 ~ 17:00

着物ブログ

美しいキモノ秋号 「KIMONOプロジェクト特集」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

本日(2019/8/20)発売の美しいキモノ秋号にてKIMONOプロジェクトを特集しております。8月28〜30日に横浜で行われる「第七回アフリカ開発会議」に向けザンビア共和国・マリ共和国・赤道ギニア共和国のKIMONO紹介やイマジンワンワールド設立者、高倉慶応(たかくら・よしまさ)さんのインタビューを掲載しています。今回は高倉さんと富澤先生の対談内容をご紹介します!

KIMONOプロジェクトとは?

「KIMONOプロジェクト」は九州・久留米の呉服店主・髙倉慶応氏が2020年の東京オリンピック・パラリンピック(以下東京五輪)開催のニュースに触発され、海外の方へのおもてなしのひとつとして考えたことから始まりました。
それは「世界各国をイメージした振袖と帯を日本の最高の伝統技術で作り上げる」プロジェクト。
はじめは小さかったこの取り組みが新聞、雑誌、テレビ、ラジオなどの媒体で取り上げられるにつれ、今では多くの共感を呼んで賛同者が世界に広がりました。髙倉氏の胸にともったかすかな火が、やがてほとばしる熱意となって周りを動かし、大きなうねりとなって世界に届く、その軌跡をお聞きします。

2019.8.20発売 美しいキモノ秋号「世界のKIMNO」引用

KIMONOプロジェクトのきっかけ

富澤輝実子(以下富澤)
髙倉さんは九州で呉服店を経営されているのですか?
髙倉慶応(以下髙倉)
そうです。久留米で祖父が始めた呉服店を継ぎました。父は京都の千總との付き合いが割合深くて、その縁で川島や龍村の帯も扱い、趣味の良い品揃えでした。
富澤 「KIMONOプロジェクト」を始めたきっかけを教えてください。
髙倉 平成25年9月に「2020東京五輪開催」という報道があったときですね。この「平和と文化の祭典」で、海外からのお客様に日本人として私も何かおもてなしができるような気がしました。世界各国それぞれの文化を深く知りたいと思いましたし、日本の文化を通して「和の心」を発信したいと考えたのです。

きものには神秘的な力があります

富澤 日本の文化の代表としてきものを選んだのですね。
髙倉 きものは身近にありましたし、人を感動させる神秘な力があります。
富澤 すぐ制作に取りかかりましたか?
髙倉 未来に受け継がれる最高の作品を目指しましたから、工芸的価値の高さはもちろん、伝統技術の継承・発展、若手作者の育成も考えてバラエティ豊かな人選を心掛けました。そこで個人一口千円から、法人一口一万円から寄付を募集しました。また、「特定の一カ国のKIMONOを支援」するネイションスポンサー(一カ国二百万円)と、「国にこだわらず、すべての作品および活動を支援」するグローバルスポンサー(三百万円)の制度を作り、制作費を集め始めました。多くの方に会ってプロジェクトの主旨と目指すところを説明しているうちに、しだいに賛同する方ができ、翌平成26年に一般社団法人「イマジンワンワールド」設立、同年には「きものサローネin日本橋」で6カ国の振袖を発表できました。その後、平成28年に振袖着用で「安倍首相表敬訪問」「G7北九州エネルギー担当大臣会合」、平成29年、「アジア開発銀行50周年年次総会」、「第8回太平洋・島サミット」平成30年、「百カ国完成披露式典」、総理夫妻主催晩餐会にておもてなし、平成31年、「関西領事団150周年記念ガラディナー」にて高円宮妃久子殿下はじめ各国大使・領事にお披露目、など大きく認知されてきました。
現在150カ国完成し、制作費は残り20カ国分ほど必要な状況まで参りました。
富澤 来年は2020東京五輪の年、完成間近ですね。
髙倉 どの国に対してもリスペクト(尊敬・尊重)する心が表現された素晴らしいKIMONOになったと思います。「きもので世界がひとつになる瞬間」を夢見ています。
富澤 楽しみですね。本日はありがとうございました。

カテゴリー