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【振袖の髪型】成人式に向けて楽しく髪型を決めるコツ

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十二単の時代の女性の髪型

即位礼正殿の儀をテレビで見ていて、なんだか日本人に生まれて良かったな〜なんていうことを再度認識しました。「即位」という、そうめったに起こらないことを平成、令和と二度も体験できたことはとても貴重なことだと(私が即位したわけじゃないのに)しみじみと実感しました。
特に、職業柄、装束や衣装というのは、どんな場合でも興味津々で見てしまいます。例えば即位礼正殿の儀とかそういう厳かなものじゃなくても、紅白歌合戦だとしても、どなたかがお召しになっている着物がテレビに映るとガン見してしまいます。お召しになっていらっしゃる方は、私などにつべこべ言われたくないでしょうけれど、「あれはいい」とか「ちょっと似合ってないな」とか、「あ。○○染だ」とか、特に知ってる技法などが出てくるとどや顔で家族に説明したりもします。

さて、そんな衣装オタクみたいにテレビを眺める私ですが、即位礼正殿の儀の十二単におすべらかしは、ことのほか興味津々に、食らいつくようにして、拝むようにして(?)眺めていました。そして思いました。「重いだろうな〜」って。振袖だって、そう軽いわけではありませんが……それでも十二単は10㎏を超えていますので、雅子皇后様も大変だったのだろうなと思いました。平安時代の貴族の女性は、基本的に髪を切りませんから髪だけでも3〜5メートル以上。これまた重たかったことでしょうね。

5メートルってしゃれにならない長さですよね。例えば畳の長いほうの辺が1.8メートルですから、その倍。畳二枚を縦に並べた長さの髪…… 長いです(汗)お手入れ……大変だったでしょうね。水分発生量が18倍のナノイーってなんだか分かったような分からないような。ドライヤーもない。もちろんシャンプーだってない。想像するといくら身分が高くてお世話をする方々が多かったとは言え、大変なことだったのだろうと想像してしまいます。

成人式の髪型をイメージしましょう

さて、成人式と言えば振袖と同様に、悩み、考え、迷うのが髪型です。もちろん3メートルも5メートルも伸ばしている人はいませんが、成人式の1〜2年前から髪を伸ばし始める方も結構いらっしゃるので、皆さまの中にも伸ばしている人がいらっしゃるのではないでしょうか。あとは髪の色ですよね。金髪の人もいれば、黒髪の人もいて、いくら成人式だからといって日頃のおしゃれやファッションテイストとまったく違うヘアスタイルで2年も過ごすのは大変です。
最近の傾向を見てみると、ちょっとナチュラルというか、櫛目(くしめ)をあまり通さずに、髪を引っ張ってボリューム感を出したり、ふんわりと空気を入れた感じにして優しい雰囲気を作るのが主流でしょうか。いずれにしても、ある程度の長さが必要ですので、成人式、あるいは前撮りまでにどういう髪型にするか? を決められなくても髪は伸ばしておくのが無難かもしれません。

基本的には、その方の雰囲気と、なりたい自分(イメージ)と、何よりも、テイストが振袖と合っているかどうか? がポイントになると思います。例えば、黒と紫に大きなチョウチョがモダンに描かれていて、そこにラメが入っているキラキラタイプの振袖に、日本髪だと違和感があります。そこはやっぱり毛先を活かした大きくてモダンなアップスタイルが似合うでしょうし、しっかりとした古典調の正統派の振袖ならばあまり毛先をくるくると遊んだり、後れ毛を巻いたりするスタイルよりは、しっかりと櫛目を通した正統派の髪型のほうがしっくりくるのではないでしょうか。

そのあたりを考慮に入れつつ、振袖の色や文様を美容師さんにお見せできるようにして、しっかりと自分がなりたいイメージを伝えることが大切になってきます。あまり細かい説明はしなくても美容師の方々は毎年、何百人ものお嬢さんのヘアを手がけていますから、ある程度イメージできるんじゃないかと思います。そして、嫌なことはいやだとハッキリその場で伝える勇気も必要。あとから後悔しても、もう間に合いませんので、そこは言いにくくてもハッキリと自分の考えや意見を言うことも大事です。

意外と重要な襟足のお手入れ

ところで、自分の襟足ってご覧になったことありますか? 後ろのヘアの生え際のところ……もしかすると、顔そりとかと一緒にこの部分も成人式の前にお手入れをしておく必要がある場合もあります。ヘアスタイルや襟足の状態によっては剃ったりしなくてもOKな場合もあるので、美容師さんとあらかじめ相談しておくと良いかもしれません。
ただし、美容師さんはカミソリでそこを剃ることができません。カミソリを使えるのは理容師さん。つまり床屋さんなんです。「え〜、床屋〜!? 行ったことな〜い」という声が聞こえてきそう。でも、襟足を自分で剃るのはちょっと心配。どうしても床屋に行きたくない人はお母さんにやってもらうか?ですが……床屋さんに行くとしても、お母さんにお願いするとしても、成人式の直前は絶対にNGです。化粧のノリをよくするために、顔そりも一緒にお願いしますが、顔そりのあと、カミソリ負けや肌荒れを起こすことがあります。せっかくの成人式の当日、顔がヒリヒリして化粧ができない! なんていうことになってしまったらもう大変。ここは、1週間か10日前には済ませておいて、多少肌が荒れたとしても落ち着いてから成人式を迎えるようにしたいところです。これ、とっても大事なポイント!

小顔に見える髪型って?

あとは、背が低いので少し上に高く結いたいとか、いろいろな要望があると思うのですが、最近多いのが「小顔に見せたい」という要望。小顔命! 小顔礼賛! というのが主流です。ちなみに、先ほどの十二単におすべらかしの平安時代は、男も女も下ぶくれのポッチャリ顔が美男美女でしたので、きらめくような光源氏も絶世の美女の小野小町も、もしかすると、いや、かなりの確率で、下ぶくれの「福笑い」みたいな顔だったかも……(想像するとおかしくなってきます)。
ま、平安時代はともかくとして今は、小顔時代(いや、令和時代です)。顔を小さく見せたいために、前髪を長め、脇もなるべくアップにせずに顔を覆うようにというご要望が多いのですが、美容師さんに聞いたところ、思い切ってドーンと出してしまうほうが逆に小顔に見えたりもするし、メイクやヘアスタイルだけでなく、背の高さや骨格(体格)とのバランスで小顔に見えるので、希望を言うときにはきちんと理由も伝えてみてください。プロから思いも寄らない名案が出るかもしれません。

スケジュールや金銭的に余裕がある人は、事前にリハーサルなどしてみたら完璧かも。参考にはならないかもしれませんが、私は成人式の一年前のお正月に、叔母のお古の振袖を着て、お友達と初詣を兼ねてラグビー観戦に行きました。ヘアスタイルはハイカラさんみたいなハーフアップを自分で作って、振袖は母に着せてもらいましたが、結果的には、痛くなるところや、しんどくなるところ、どこをどう動かすと問題があるのか? など着てみないと分からないことがたくさんあったので、練習しておいて良かったなと思いました。

いずれにしても、事前にたくさんのヘアスタイルや振袖を見て、気に入った物があったらスクショしておいたりして、なるべく早めに準備をしておくと、良いかもしれません。あ! 成人式前の夏の海は日焼け要注意です。首の後ろや背中、振袖姿の要ですから、そこに水着の紐の痕が残っていたりするとちょっとがっかりなことになってしまうかもしれません。

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