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母娘そろって着物 思い出に残る七五三に

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七五三のお母様の服装

先日、学生時代の同級生と久しぶりに食事をしました。この歳になると、それぞれ家庭や仕事をもっていて、学生の頃のように中々頻繁には集まったりは出来ませんが、会えばすぐにいろんな話題に花が咲きます。最近では、お孫さんがいる友人も増えてきて、「私たちもすっかりおばあちゃんなんて呼ばれる歳になったのね〜〜」とよく話しています。

友人のお孫さんの女の子が三歳になり、七五三を行ったそうで、スマートフォンにとってある写真をたくさん見せてくれました。そこには孫娘のりんちゃんの写真が大量に保存されていました! 「大きくなったね~!この前までねんねしてた赤ちゃんだったのに〜」なんて言いながら写真を見ると、色柄の違う着物を着たりんちゃんが写っていました。友人によると、写真スタジオで撮った前撮りの写真とお参り当日の写真で、前撮りの時はスタジオにある衣装の中から着物を選び、お参り当日にはまた別の所で着物をレンタルしたそうです。友人によると、今は七五三でも写真スタジオや写真館などで前撮りをすることが多いそうです。特に三歳や五歳などまだ小さい年齢のうちは慣れない着物に戸惑ってしまって、七五三当日はお参りをするだけでも大変なのだとか。それで、写真だけはスタジオや写真館で前撮りして済ませておくそうです。

私も職業柄、七五三の着付けなどを行うこともあるのですが、小さいうちは慣れない着物に戸惑ったり緊張して泣いてしまうお子さんもいます。特に草履は履きなれないので、小さい子はすぐに疲れてしまうんですよね。中には、綺麗な着物に興味津々な様子で、嬉しくて飛んだり跳ねたりする子も(笑) それぞれいろんなお子様がいらっしゃるので、それもまた個性ですよね。

友人の娘さんのゆきちゃんも着物を着てりんちゃんと一緒に写っていました。「ゆきちゃんもすっかりお母さんの顔になってきたね。薄緑色の訪問着もすごく似合ってる!」と伝えると、友人が少し照れたように「これ私のお下がりなの」と教えてくれました。ゆきちゃんは着物を持っていなかったので、着物を着るつもりはなかったそうです。それを聞いた友人が、りんちゃんの成長を祝う大切な節目の行事なのだから正装の着物にしたら? と勧めたそうです。ゆきちゃんも着物を着て周りにすごく褒められたみたいで、「やっぱり着物にしてよかった〜」と話していたそうです。

七五三の時にお子様は正装の着物を着ることが多いですが、付き添う母親はどんな服装がベストなのかというご相談をいただくことがあります。七五三の服装に絶対という決まりはありませんが、「和装」でも「洋装」でも最低限のマナーを知っておくと、いざという時に困らないですよね。一番大切なのはあくまでも主役はお子様ということです。ですので、お子様より目立つような服装は控えていただくことをお勧めいたします。私は、お子様が着物を着る場合は、せっかくならば付き添うお母様もなるべく正装の着物を着ていただきたいなと思います。その際にお伝えしておきたいのは、着物にも格があり、TPOに合わせた着物をお召しいただきたいということです。七五三にお母様が着る着物としては、訪問着、付け下げ、色無地などの準礼装、略礼装が適しています。訪問着と付け下げは洋装でいうフォーマルドレスの格と一緒で、色無地もそれに準じる着物とされています。

ゆきちゃんのように着物を持っていない場合は、お母様から借りるのもいいですし、着物をレンタルするという方法もあります。今は、着物以外にも帯から草履まで小物もセットで借りられるところも沢山あるので、その中から自分の好きな色や柄を選んで着物を着てお参りをしたり記念撮影することも良い記念になりますよね。

七五三の由来

最近では、七五三の記念にと写真スタジオで記念撮影だけして済ませる方もいるようですが、私としてはやはり、きちんと七五三の参拝もしていただきたいなと思います。
七五三は、日本古来の子供の成長をお祝いする儀式です。医療が発達した現代とは異なり、昔は病気などで子供が小さいうちに亡くなることも多く「7歳までは神さまの子」と扱われていました。七五三のルーツは諸説ありますが、平安時代から始まったとされる3歳の「髪置き(かみおき)の儀」、5歳男子の「袴着(はかまぎ)」、7歳女子の「帯解き(おびほどき)」のお祝いが由来とされており、江戸時代には武家や裕福な商人の間でも行われようになりました。やがて、明治時代には三歳、五歳、七歳のことをまとめて「七五三」と呼ぶようになり、庶民の間にも七五三の習慣が広まり、現代に至るまで子供の成長を祝う大切な通過儀礼の一つとされています。

私も娘が小さい時に七五三のお祝いを行いました。当日は自分の着物の着付けに、娘の着物の準備とフル回転だったのを今でも覚えています。長い髪を結ってもらい、晴れ着に袖を通した娘は一日中ご機嫌でした。家族で近所の神社までお参りに行き、娘の成長の感謝とこれからの幸せを願いました。小さい手で私の真似をしながら、一生懸命に娘も参拝を行っていました。その姿を見ながら、随分と大きく成長したものだと娘の成長の嬉しさで胸がいっぱいになり、これからもこの子の成長を側でしっかりと見守っていこうという思いが自然とあふれてきました。

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