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【着物でお出かけ】「京都府宇治市」のおすすめスポット:平等院鳳凰堂・宇治上神社

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《きものレンタルわらく 着物でお出かけスポット調査隊》です。
今回は「京都府宇治市」のおすすめお出かけスポットをご紹介いたします。
平安貴族の別荘地「宇治」でお茶を楽しみたい! そんなテーマのある旅もすてきです。
気に入った着物をレンタルして、京都の街を楽しく散策してみませんか?

10円玉でおなじみの「平等院鳳凰堂」

京都の南部にある宇治へは、京都駅からJR奈良線で20分ほど。風光明媚な宇治川のほとりに立つと、かつて平安貴族がこの地を愛した気持ちがよくわかります。まずは世界遺産「古都京都の文化財」の一つ、「平等院」を目指しましょう。

お茶のいい香りのする参道を歩き平等院へ

極楽浄土を模して造営された庭園には、阿字池に面して羽を広げたように建つ鳳凰堂が優美な姿を見せています。往時は広大な寺域を有し大伽藍が建ち並んでいましたが、ことごとく焼失し、残っているのはこの鳳凰堂だけ。
堂内には金色の巨大な阿弥陀如来像が安置され、穏やかな表情で蓮の花に座しておられます。
この阿弥陀様のバックの壁面にはさまざまなポーズの雲中供養菩薩が浮かぶように配されていて、その美しいことと言ったら! すべて飛雲に乗っておられ、琵琶や笛など楽器を奏するものや合掌するもの、舞う姿など、優雅に阿弥陀様をバックアップしています。もちろんすべて国宝。これを見るためだけに宇治まで来てもバチは当たりません。当たり前か。
池の周りを巡ると、対岸から阿弥陀様の金色のお顔が拝めるように格子が丸くくり抜かれているのがわかります。平安人は極楽浄土を再現するために、いろいろな工夫をしていたんですね。境内にある平等院ミュージアム鳳翔館では雲中供養菩薩を含め、寺宝の仏像などを多数展示しています。展示方法も最新技術を駆使した幻想的な演出で、栗生明設計の建築共々、見応えのあるミュージアムです。ミュージアムショップもセンスが良く秀逸。買い物しすぎに注意です。

宇治のお目当ての一つ、お茶をいただく

平等院の境内にも茶房があり、お茶やお菓子がいただけますが、すぐ近くに宇治市営の茶室、対鳳庵があるので今回はこちらへ。宇治茶の振興と茶道の普及を目的に建てられた本格的な茶室で、平等院の鳳凰堂に相対していることから、「対鳳庵」と名付けられました。
本場の宇治茶に季節のお菓子を添えてお点前をしてくれます。お点前体験もありますよ。
近辺には福寿園や中村藤吉など有名どころのショップが多数点在し、お茶の香りを振りまいています。お茶菓子も美味しいものがたくさんあって目移りしますが、素朴な茶だんごは押さえておきたいものの一つです。深いグリーンのおだんごはお茶の味が濃く、香ばしさを感じます。

「平等院鳳凰堂」の詳細はこちら

宇治にあるもう一つの世界遺産「宇治上神社」を参拝

平等院のある宇治川西岸から中洲にある宇治公園に渡り、さらに赤い朝霧橋を渡って対岸へ。すぐに「宇治神社」の鳥居がありますので、まずはこちらを参拝。川沿いの道からさわらびの道に入り「宇治上神社」を目指します。宇治上神社は驚くほど小さな神社で、なぜここが世界遺産に? と思うかもしれません。しかし小さな門をくぐるとそこは清浄な空気が張り詰め、しんしんとした霊気を感じる神域です。拝殿の後ろにある本殿は現存する最古の神社建築。拝殿、本殿ともに国宝です。祭神は菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)。応神天皇の皇子ですが、兄に皇位を譲るため自らの命を絶ったという悲しい逸話が残っています。皇子の名前が宇治の地名の由来です。宇治上神社の境内には宇治七名水の一つ桐原水(きりはらみず)が湧いています。

「宇治神社」の詳細はこちら

「宇治上神社」の詳細はこちら

小説の舞台にもなった茶屋で茶そばを

宇治上神社をあとにして、さわらびの道を辿り、宇治橋のたもとにある「通圓(つうえん)」で、お昼に香り高い茶そばをいただきましょう。創業はなんと1160年という歴史ある通圓は、吉川英治の小説『宮本武蔵』の舞台になったことでも知られています。

「通圓(つうえん)」の詳細はこちら

『宇治十帖』の世界観にひたる

宇治は『源氏物語 宇治十帖』の舞台でもあります。一帯には紫式部の石像や匂宮と浮舟カップルの像など物語にちなんだモニュメントが点在し、「宇治市源氏物語ミュージアム」では源氏物語を視覚的に体験できるコーナーなど充実した展示と豊富な資料が揃います。ちょっとこわい伝説のある「橋姫神社」もひっそりと佇んでいます。

「宇治市源氏物語ミュージアム」の詳細はこちら

観音様の慈愛にふれる三室戸へ

さて、「通圓」でテイクアウトした抹茶ソフトを手に京阪宇治駅へ。ここからバスで「三室戸寺」へ向かいます。ここはあじさいの名所。山あいに建つ境内にはあじさい園があり、梅雨時には斜面があじさいで埋め尽くされます。西国三十三所の札所でもあり、季節を問わずさまざまな花が迎えてくれるあたたかなお寺です。

「三室戸寺」の詳細はこちら

夜は中華風精進料理で

京阪三室戸から一駅の黄檗で降りると、そこは「黄檗山萬福寺」の門前です。萬福寺は中国明朝様式の伽藍が建ち並ぶ、中国風のお寺。いんげん豆をもたらした隠元禅師が造ったお寺です。朝夕のお勤めの時間になると、鉦や太鼓をじゃんじゃん鳴らす賑やかな読経が始まります。
実はここまで来た目的は「普茶料理」というこれまた中国風の精進料理。日本の精進料理とは趣の違う、カラフルでボリュームたっぷりな精進料理なんです。
おなかがいっぱいで帯が苦しくなったら、腹ごなしに境内をちょっとぶらぶら。
あとは早く帰ってゆっくり休みましょう。おやすみなさい。

「黄檗山萬福寺」の詳細はこちら

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