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古典調? モダン調? 振袖の選び方

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振袖の「古典調」と「モダン調」

振袖には大きく分けて、「古典調」と「モダン調」があります。

「古典調」は昔からある伝統柄をモチーフにしたいわゆる正統派の着物。柄は一つひとつに意味を持ち、新成人を向かえた娘さんへのお祝いの意味も込められています。

古典調の魅力は、いつの時代も変わらない、普遍的な美しさです。昨年の天皇陛下ご即位をお祝いする国民祭典で、若者代表としてスピーチをした女優の芦田愛菜さんの振袖姿を覚えている方も多いと思います。あれこそが、正統派の振袖。さる名家のお嬢様のために、今から100年近く前に仕立てられたものだそうです。当時の職人が持つ最高の技法をこれでもかというほど尽くした品で、今の時代に同じものをつくることは不可能だとか。時代遅れにはまったく見えず、清楚ながらも高い品格を感じますよね。自分の娘があんな振袖を着こなしてくれたら、親としてはどんなにか誇らしいことでしょう。というか、あぁ、いっそ私が着たい!(笑)

一方、「モダン調」は“モダン=現代的”という言葉の意味の通り、古典柄にはない洋花(バラやチューリップなど)、ハート、蝶、ストライプ、水玉、アニマル柄などの柄が使われ、色もモノトーンやビビッドな色が多いのが特徴です。可愛い、クール、ゴージャスなど、洋服を選ぶのと同じ感覚でイメージから選べるところも人気です。ですので、流行や個性を表現したいなら選択肢が多いモダン調がぴったりです。

ただし注意したいのが、モダン調はあくまでもその時代の「モダン」であるということです。令和2年現在では最高に今風だと感じて選んだ振袖も、10年、20年後にその写真を見ると、ちょっと懐かしさを感じることもあるかもしれません。

古典調もモダン調も気になる方に私がおススメするのは、成人式当日や前撮りに、いつの時代にも共通する古典調の振袖を着て、お友だちの結婚式やパーティなどに、レンタルでモダンの振袖を着ることです。

お友達の結婚式など、同じメンバーが集まる場では、大人としてTPOに応じたマナーを守りつつ、お祝いの気持ちを表す振袖姿は新郎新報の親族の方にも喜ばれるでしょう。それから、洋服では着られない柄も、メイクや髪型も、モダン調の振袖ならチャレンジしやすいですよね。友達よりはちょっとだけ目立ちたい……、なんて気持ちも満たしてくれるはずです。

そして、何十年先にも「残る写真」は、自分が子どもを持ったとき、「これが二十歳のお母さんよ」と自信を持って見せられる着物を着てほしいと思います。

似合う振袖姿はメイクも大事

振袖を選ぶお嬢さんたちからときどき聞くのは、「どれが自分に似合うかわからない」という意見です。普段の洋服の生活では見慣れない柄ばかりだから、わからないのはあたり前。でも何枚も見て、着物を見る目を育てていくと、柄の雰囲気と自分の好みがわかってきます。

好みのタイプがわかったら、肌や瞳や髪の色などから、自分にぴったりの振袖を探しましょう。ぜひ、わたしたちプロにもお手伝いさせていただけたらうれしいです。まずはネットやカタログで写真を見て、じっくり研究しておきましょう。
ヘアメイクについても同じです。すっぴん美人やナチュラルメイクはもちろんすてき。でも、着物を着るときには、その存在に負けない着物用のメイクがあります。顔映りよく、より華やかな着姿になるために、事前にチェックして、慣れておくとよいでしょう。チークやリップはいつもより濃い目に、眉ははっきりと。

30年以上前の私の振袖の写真は、家族に封印しています。大きな理由は、ゲジゲジ眉! 毎日メイクをしている今なら、自分の顔立ちにどんな形の眉が似合うかがわかりますが、まだメイクに慣れていなかった私は、美容師さんにすべてお任せにしてしまいました。成人式当日の朝、美容院はてんてこ舞い。私のメイクの担当の方は、キャリアの浅い美容師さんだったため、元々形の悪いまばらな生え方をしている眉を、ここぞとばかりに描き足してくれました。結果、当時流行りだったとはいえ、太い立派すぎる眉になってしまったのです(泣)。

顔の中でも眉は印象を決める大事なパーツ。メイクを他人にお願いするなら、眉だけは自分で描くとか、理想の眉の写真を持参するといいかもしれません。

振袖は人生で限られたときにしか着られない特別な着物です。若いからこそできる、いろいろな着こなしを楽しんで、素敵な思い出をたくさん作ってくださいね。

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「和楽庵」スタッフY(50代 女性)
幼少期から着物に親しんで育った大の着物好き。情に厚く涙もろい。
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