手帳に書いた、今年の「やりたいことリスト」

令和２年も早いもので、もう４月になりました。日本全国で入学式や入社式が行われる４月は、新しい年度のスタート。桜が咲く春は、大人にとっても新しい１年の始まりという意識が芽生え、何か新しいことに挑戦したくなります。

私は手帳を毎年１月に切り替えて使っていますが、そのときに「今年１年間でやりたいこと」や「目標」を書くようにしています。「ウィッシュリスト」とも呼ばれるようですが、ここ数年続けて書いています。とにかく、実現できるかどうかは深く考えず、思いつく「やってみたいこと」や「実現したい目標」をどんどん書くのです。

一年が終わって振り返ると、結果的に実行できたこと、できずに一年が終わってしまったこと、といろいろありますが、あまり気負わず、気楽に楽しんでいます。手を動かして紙に書くことや、日々見返して確認できることがポイントで、たくさん書いた項目のうち、必ずいくつかは実行して実現できています。やはり漠然と思うだけよりも良い効果があって、毎日を充実して過ごせる私なりの暮らしの知恵ともいえます。

「体重○kgをキープする」「本を年間で○冊読む」などの他に、着物が好きな私のリストにはここ数年、
「着物を自分で着られるようになる」
「普段のお出かけで着物を着る」
「夏に３回浴衣を着て、３通りの浴衣コーデをする」
など、着物にちなんだものもあります。

「小紋」を着てアート鑑賞へ

今年叶えたいことの一つ、「普段のお出かけで着物を着る！」ことは、結婚式のお呼ばれなどのフォーマルシーン以外では、なかなか着物を着て出かけるということが少なかったために書きました。私は今40代ですが、さりげなく日常で着物を着る女性にものすごく憧れていて、もっと年齢を重ねたときには年中着物で過ごしている……、というのが今思い描く理想のライフスタイルです。

まだ着物ビギナーの私ですが、いわゆるカジュアル着物は何をどんなふうに選んで良いか、フォーマル着物以上に悩んでしまったりして、機会を逃していました。着物って、本当に染織や技法など、種類も色柄もたくさんあって、そこが洋服と違った魅力の一つ。形、シルエットは同じでも、本当に奥深いものです。

まずは大好きな美術館へのお出かけで「小紋」をおしゃれに着こなしてみたいです。TPOやルールがしっかりあるフォーマルとは違って、自分の好みで洋服を選ぶように選び、コーディネートできます。もちろんどんなときでもTPOを踏まえなければおしゃれは成立しませんが、装いに“遊び”や“個性”を表現できるって楽しいですよね。

お出かけ先のアートの種類によって、コーデのテイストを変えてみるのもGood！　例えば海外の画家の絵画展なら、その象徴的な作品の色合わせやモチーフを着物のスタイリングに取り入れてみるのも楽しいですね。一緒に行くお友だちにも着物で行かない？ と声をかけて、わいわい楽しい女子会を企画したならば、着物姿の写真撮影会にも発展しそうです。着物でのお出かけは、女性ならではの楽しみ方のアイデアがいっぱいです。

真夏は「浴衣」で地元のお祭りへ

それから、季節感を思う存分楽しめる浴衣。四季のなかでも私は夏が大好きです。夏は暑いですし、汗をかきますし、年々地球温暖化でその暑さは過酷なものになってきていますが、そんな季節だからこそ服装はだらけずにいたいもの。洋服でもキチッとしているけれど涼し気というスタイルに昔から憧れを持ち、そんな装いを目標にしています。

浴衣は夏だからこそ似合う素材感や、合わせる小物もガラスの帯飾りだったり竹籠のバッグだったり、すてきなものがいっぱい。帯や小物の合わせ方によって同じ浴衣一着でも違ったコーデが楽しめますね。

意外と夏は短く、浴衣をあまり着ることができていないので、今年は２回、３回と着てお出かけできたらいいなあと思うのです。出かける先は遠くでなくても、地元の夏祭りのような身近なイベントでも十分良いと思います。Tシャツに気軽なパンツスタイルではなく、あえて浴衣を着るというところに、暮らしを大切にしている姿勢が表れ、毎年の身近なイベントも違った見え方をするかもしれません。

着物を着る予定を先に手帳に書いて、その日までにきちんと着られるように支度する予定も段取りして書き入れれば準備もスムーズ。まさに着物ライフを満喫している姿を想像して、たくさんの楽しみを味わいたいと思います。

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ライターS（40代　女性）
着物歴約5年。月イチで行く東京でのショッピングが楽しみ。
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