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浴衣で成人式

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地域で違う成人式の時期

先日、岩手に住む高校時代のお友達からメールがあったんです。なにかと思ったら、娘さんの成人式のこと。岩手の一部地域では夏のお盆時期に成人式があるのですって。だから、振袖ではなく、浴衣で参加する方が多いとのこと。たしかにお盆の時期は帰省している人も多いから集まりやすいですものね。新潟ではゴールデンウィークの時期に行われる地域もあるようで、こちらも集まりやすそうです。

オールをしても(コラッ!)、休みの期間であれば次の日ゆっくりできますものね。いずれにしても若い方が人生の門出にあたって、改まった気持ちで周囲に感謝して、友達と祝福し合うというのはいいものです。喜んで応援させていただきます。

浴衣の色柄はお好きなものを

そして、友人の相談はずばり「どんな浴衣がいいの?」です。
私の答えはひとつ。「本人が気に入り、本人がきれいに見えるもの」。なんでもそうですが、これが一番です。

椿や梅、春を代表する桜は定番の人気柄。日本を代表する花ですものね。まさに大和なでしこって感じになります。とくに桜は柄や色使いによって、まったく印象が違います。八重桜なのか一重なのか。花びらが散っているのかいないのかなど、柄のバリエーションも多いです。お似合いのものを選んでくださいね。

菊を大胆にあしらったものもいいですね。牡丹も昔から美しい人をたとえて「立てばシャクヤク、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」といわれるだけあって、個性を引き立ててくれます。大柄な牡丹はレトロモダンです。大正浪漫をイメージしてもいいかと思います。

菖蒲やなでしこも季節感がありますし、朝顔や百合も品格があります。紺地に白で直線的な菖蒲が描かれている浴衣など、まさしく日本美人!

ばらも華やかな雰囲気が素敵です。ばらの場合、洋風な雰囲気に帯合わせをしてヘアスタイルも決めるのもモダンでいいですよ。

夏らしい金魚や風鈴もかわいらしいです。かんざしとコーデしてもいいかもしれません。

トンボ柄もあります。トンボは昔から勝虫といわれています。トンボは前にしか進めないからですって。後ろにはいかれない、後退しない……だから前に行く。それが勝ちにつながるんですね。戦国時代の武将たち、生きるか死ぬかの戦いの際にかぶっていた兜。その兜の前面にあるのが前飾りというのですが、ここに飾るものとしてトンボは大人気。加賀百万石の祖である前田利家の兜の前立てにもトンボが使われていました。

成人式といえば、これから人生を切り開いていく覚悟を示すとき。とすれば、後退しない!って覚悟をトンボに託すのもありかもしれません。

幾何学模様もいいですね。伝統的な立湧は現代の視点でみると揺らぎ感がかわいい。そして帯合わせによってどのようにも変化するのが楽しいです。

ところで、浴衣って綿? お手入れは?

そんな話をしたら、友人、いきなり「ところで、浴衣って、綿なの? みんな同じ?」って聞くんです。そうかあ。私、浴衣ってひとくくりにしていましたが、実は浴衣の生地って色々あるんです。一般的なのは綿。コーマ、縮。ちょっと凝った綿紅梅。さらに綿芭蕉や麻、絹紅梅……。綿絽なんていうのもあります。

いずれも涼やかなのが特徴ですが、綿紅梅や絹紅梅、麻などの浴衣は襟をつけて足袋を履けばもう着物感覚です。おしゃれ着としてレストランや観劇にも着られます。

成人式後に家族で会食というときにも、そのままで。と言ったら、友達に「いやだ、成人式の後は同級生で同窓会するから、帰って来ないっていうのよ。いまはそれが普通なんですって」と笑われてしまいました。

ところで、着た後はどうするのかという問題。夏に一日、着ていれば汗もかきます。裾は汚します。食べ物もこぼします。まして、オールなら……、というわけで、綿だから、洗えます。でも、その後、アイロンかけが待っています。うーん。これは暑いです。しかも大きいので家庭のアイロン台ではしわがないようにアイロンかけをするのは大変です。なので、専門店にお任せするのがいいです。「お願いします」の一言でアイロンかけの苦行から解放されます。ここは頼ってしまいましょう。プロはやはり仕上がりが違います。
そして、究極はレンタル。お手入れの心配がいりません。気軽に着られます。

浴衣の帯の選び方

着物の醍醐味は帯と着物の組み合わせ。これは浴衣でも同じです。反対色でパキッとさせるか、同色系で和ませるか。セットになってのレンタルはこの迷いを一挙に解決。プロが見立てたセンスを自分のものにできますね。

そして、アクセント。ブローチや帯飾り、飾り紐でアクセントをつけてもかわいらしいですよ。ここは自分で工夫する楽しさです。あれこれ考えて、おしゃれを楽しんでください。

着付けがポイント 笑顔を忘れずに

お盆といえば夏の暑い盛りですから、浴衣は大正解です。ただし、式典ということを考えると着付けはきっちりとしたほうがいいですね。襟元はしっかりと合わせ、衣紋は抜きすぎないほうが素敵です。

忘れてはならないのが下着。「暑いからいらない」とおっしゃる方も多いのですが、和装下着を絶対に着けていただきたい。ワンピース形式のものは上下つながっているから扱いやすいですよ。だって、浴衣って、前は二重になっていますが、後ろは一枚。素敵な人だなあって見とれていて、後ろ姿になったら、ショーツのラインがくっきり……、では興ざめですもの。後ろ姿にも手を抜かないのがおしゃれです。

ヘアスタイルもいつものヘアスタイルとちょっと違うといいかもしれません。アップにする、ピンでとめる。アップにしたら可愛らしいかんざしもありますね。ボリュームヘアにする場合もどこか一カ所ピンなどで留めると浴衣気分も盛り上がります。

最後に、絶対に忘れてはならないもの。スマホとハンカチ、そしてとびきりの笑顔です。
心に残る成人式をぜひどうぞ。

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「和楽庵」スタッフY(50代 女性)
幼少期から着物に親しんで育った大の着物好き。情に厚く涙もろい。
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