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時代の文様 〜正倉院文様〜

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最古の日本古典文様「正倉院文様」

正倉院とは、奈良時代の天平勝宝8年に、光明皇后が聖武天皇追善のために東大寺に献納した遺愛品を保存した宝庫です。
この時代最高の各種工芸品や染織品にされた文様を正倉院文様といい、またの時代の名を取って天平文様と呼ばれることもあります。
日本古典文様の中で最古に位置づけられ、格調の高い文様です。

正倉院文様をご紹介!

宝相華文(ほうそうげもん)

正倉院文様を代表するモチーフのひとつ。
想像上の花の文様で、インドから唐を経て天平の頃、日本に伝えられました。
華麗な花文様という意味の名で、仏教でも装飾に使われています。

花喰鳥文(はなくいどりもん)

花や松の小枝、あるいは綬(じゅ)という組紐の帯などをくわえた鳥の文様です。
鳥は鶴や鳳凰、鴛鴦(おしどり)など様々です。
現在も吉祥文様のひとつとして帯などに用います。

葡萄唐草文(ぶどうからくさもん)

葡萄の蔓を主軸とし、実と葉を配した文様です。
中国では古鏡の裏の装飾や仏教美術に用いられ、飛鳥時代に日本へと伝えられました。
代表的な唐草文様の一種として現在も広く使われます。

樹下双獣文(じゅかそうじゅうもん)

樹木の下に対称的に獅子や羊などの動物などを配した重厚な文様です。
正倉院文様のルーツである、西アジアでは、古来から樹木は強い生命力の象徴とされ、それを守護する願いで動物を組み合わせたと
思われます。

忍冬文(にんどうもん)

蔓草のすいかずらに似た植物を文様化したものです。
古代ギリシアのパルメット文様が、飛鳥時代頃の日本に伝来して忍冬文とよばれるようになりました。
忍冬唐草文ともいわれるように、蔓と茎がリズミカルに構成されています。

狩猟文(しゅりょうもん)

獅子や鹿、羊、猪などを馬上の騎士が弓で射る場面を表した文様です。
日本でも法隆寺に残る獅子狩文錦がよく知られています。

獅嚙文(しがみもん)

歯をむき出しにした動物の顔を文様化したものです。
正倉院裂の代表的な文様のひとつです。
現在でも帯に使われています。

連珠文(れんじゅもん)

丸い珠を少しずつ間隔を置いて並べた文様で、帯状に続けたを珠文帯、円形に並べたのを連珠円といいます。
正倉院裂の中に、連珠裂の中に連珠円文錦が綴(つづれ)が残されています。

双鳥唐花文(そうちょうからはなもん)

二羽の水鳥が花の枝をくわえて向かい合ったところに、不特定の唐草を配置した文様のことです。
染め模様にも、帯などの織り模様にも使われています。

参考文献
「きもの文様図鑑」木村孝監修 アシェット婦人画報社

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「和楽庵」スタッフY(50代 女性)
幼少期から着物に親しんで育った大の着物好き。情に厚く涙もろい。
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