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【裏千家正教授 藤井宗悦監修 茶道道具】三月:雛祭りは新暦三月の行事

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【裏千家正教授 藤井宗悦監修 茶道道具】三月

床:狩野晴川院筆 立雛画賛
花:鶯神楽 曙椿
香合:時代 貝合 鵬雲斎大宗匠箱
釜:霰棗形 與斎造
炉縁:菊桐蒔絵 淡々斎在判箱
風炉先:淡々斎好 雪月花裂 同在判箱
棚:淡々斎好 誰ケ袖
水指:新渡染付 菱馬 道光年製
薄器:時代 扇面蒔絵平棗
茶杓:淡々斎作 銘 若緑 共筒箱
茶碗:乾山写 春草絵 即全造
建水:鵬雲斎大宗匠好 唐草彫 十三代寒雉造
蓋置:南鐐 五徳 淡々斎箱 彦兵衛造

雛祭りは一部地域を除いてほぼ新暦3月の行事になりました。月の暦ならばもう少し遅く、年に因りますが桃や桜が咲いています。掛軸の立雛の後ろに桜が描かれているのはそのことを物語っています。賛の和歌は「立雛に先輩夫婦の仲睦まじい姿を見習って、今日の日を祝おう」と詠っています。貝合わせや、雛の袖や、雛霰、菱餅、檜扇、若草(新妻も表す)などなど、雛祭りに因む事柄で満たしています。
雛祭りの雛は「ひいな」と古語では読みます。鳥の雛など幼いとか小さい意味から、小さい玩具を意味します。平安時代には子供の身代り人形として、這子(ほうこ)や天児(あまがつ)という着せ替え人形から派生して、公卿の姿の人形に発展し、やがて紙の立雛や作り物の座り雛に発展し、江戸時代後期には段飾りも現れます。
内裏雛の雄雛女雛の飾り方は陰陽五行の観点から、南面している人形に向かって右(東側)が雄雛であり、左近の桜も同じです。つまり東側は陽として男性や春を表し、春に咲く桜も男性の象徴です。よって向かって左(西側)は陰となり、秋であり女性であり実(子)を多く実らす橘です。

旧暦三月三日は大潮で有る為に海で禊をし、合わせて潮干狩りをします。三月の茶会で海松波(みるなみ)や貝合わせなどの意匠を取り合わせるのもその為です。

また、炉縁の意匠である菊桐蒔絵について説明いたします。
晩年隠岐の島に流された後鳥羽上皇は、菊の花を愛し、身の周りを菊花の意匠で満たしたと伝わり、「十六葉八重表菊」が皇室の紋となりました。また聖王が現れると出現すると言われる「鳳凰」が住むのは桐の木であるために、桐紋も天皇家の副紋となりました。よって菊も桐も天皇家の紋でした。鎌倉時代に鎌倉方と戦った後醍醐天皇は、鎌倉方を裏切って天皇側に就いた足利尊氏に褒美として菊桐の両紋を授けましたが、再び尊氏が天皇を裏切ることになったので、さすがに菊花紋はお返ししたと伝え聞きます。後に桐紋は天皇から武家に下賜されて、豊臣家などが家紋としました。世に菊桐紋の蒔絵は「高台寺蒔絵」と称されますが、秀吉が太閤となって菊花紋を許されたために、北政所の御霊屋の蒔絵の中に見えるからでしょう。しかし御霊屋の蒔絵は秋草や花筏が見事です。

茶道監修:裏千家正教授 藤井宗悦
モデル・着付:和装着付 おとは 代表 平野恵未
カメラ:studio Collection 代表 西岡照矢
ロケーション:平野の家 わざ 永々棟
撮影コーディネート:淡交社

水持産業株式会社
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〒933-0804富山県高岡市問屋町20番地
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