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【裏千家正教授 藤井宗悦監修 茶道道具】五月:五月になると水辺には杜若が

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【裏千家正教授 藤井宗悦監修 茶道道具】五月

五月になると水辺には杜若が群生します。この杜若を、裏千家十一代の玄々斎が「業平」と在銘した竹の舟形花入に入れました。
都にいられなくなった在原業平が東へと旅をする東下りは『伊勢物語』で周知のことです。業平一行は、愛知県の知立で八橋と杜若を楽しみます。五月のお茶会の趣向にはこの東下りを選びました。幾山河を越えて行った一行が辿る山路の景のさまざまを道具で表します。

水指にしたアポロンの模様のサラダボールには、流水にも雲にも銀河にも見える金の蒔絵をした蓋を作ってもらいました。業平の東下りは初夏から夏にかけての武蔵の国に旅をしています。炎天下の旅は、今と違って大変だったことでしょう。そこで太陽神アポロンの絵付けで夏の日差しを表しました。蓋の蒔絵は、ここでは遥かな旅路を思わせてくれます。暑い夏ですが、蓋を取れば満々と水を湛えた湖畔や川辺や湧き出ずる泉に、ひとときの涼に安息する業平一行を思い起こさせてくれることでしょう。

貴族の業平が手に持つのは「かわほり」と呼ばれる扇でしょうが、それでは涼を取るほどの風は望めません。黒仁清の団扇絵の茶碗で心地よい涼風が吹いてくるようにと添えました。

棗の蒔絵は、旅路を行く空に飛び行く雲を表します。この棗は申年生まれの裏千家の坐忘斎御家元が孫悟空の乗る「觔(きん)斗(と)雲(うん)」をイメージして作らせたと聞き及びました。たとえひとときでも、日差しが雲に隠れれば暑さを少し凌ぐことができるでしょう。

東下りの途中には、幾多の河を越さなければなりません。水かさが増せば足止めとなることでしょう。江の向こうには遥々と続く山並みがあり、都育ちの業平一行は随分遠くへ来たものだと思ったのではないでしょうか。江上に数々の山々が浮かぶように続く景観を掛物の中に表してみました。釜は浜松地紋の富士形で、点前座にも海辺から遠く望む富士山を表しています。

そして、裏千家十五代の鵬雲斎大宗匠好みの竹香合には、波の上を飛ぶ千鳥が彫られています。業平は伊勢の海で、「うらやましくもかへる浪かな」と、都に戻れない我が身を嘆きました。海沿いの旅ではいろいろな浜辺で、自分も波のように元いた場所である都に帰りたいと願ったことでしょう。

色とりどりの恋に生きた業平ですが、生まれは桓武天皇の第一皇子である平城天皇の孫で、その人物は気品があり、華やかな趣きを持っていました。お菓子には、その意を持つ「にほひ」の名をつけました。

茶道監修:裏千家正教授 藤井宗悦
カメラ:studio Collection 代表 西岡照矢
ロケーション:おおきに迎賓館 黒門中立賣邸
撮影コーディネート:淡交社

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〒933-0804富山県高岡市問屋町20番地
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