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【裏千家正教授 藤井宗悦監修 茶道道具】八月:暑さを感じる季節の点前座は、

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【裏千家正教授 藤井宗悦監修 茶道道具】八月

暑さを感じる季節の点前座は、涼しい風を感じていただけるようにしつらえます。
八月は、風炉の火の熱気にさえも暑さを感じる残暑の頃なので、火気の小さな瓶掛で暑気払いをしたく、茶箱の席としました。銀瓶の色からも涼しさが感じられます。建具の襖を簀戸に替えた八畳の広間に、裏千家十一代の玄々斎が好んだ芦透かしの風炉先を置き、風を演出しました。

茶碗は妙全による呉須赤絵で、もとは向付として作られたものですが、少し開いた姿をしているので夏茶碗に見立てて使いました。
芋の子茶杓の櫂先が笹葉になっているのも、風の起こす葉擦れの音や水に流れる笹の葉を連想させます。

建水は瓢形で、瓢とは瓢箪のことです。容器として、また秀吉の馬印として有名な瓢箪ですが、久隅守景の描いた国宝「夕顔棚納涼図屏風」のように、簡素にしつらえた夕顔(瓢箪)の棚を日陰として涼をとることは、庶民の暮らしの中でよく見られる光景でした。

床の掛物は、裏千家十四代淡々斎の流水絵賛です。絵賛というのは、絵と絵に対しての文字が書かれたもので、ここには流れに打たれた二本の杭と水流が描かれ、「涼氣繞」(涼気繞(めぐ)る)の三文字があります。濃淡の墨で表された杭とその周囲を流れる水の風情は、見た目にも涼やかで、お茶席に澄んだ静寂と涼を運んでくれます。淡々斎は奥谷秋石に絵を学んだ絵の名手でもあり、一行物だけでなく絵賛も多く遺しています。

唐物籠写の花入には、京鹿の子、桔梗、小葉の髄菜などの草花を軽やかに入れました。

香合は団扇形で、水面にせり出した青楓と流水が描かれています。

エアコンのなかった時代、目から涼しさを感じることは暑い季節の何よりのごちそうで、お茶席のもてなしにも大切なことでした。日本には言霊信仰があるので、「暑い」と言えばさらに暑くなりますが、「涼しい」と言えばいっそう涼しさを感じることができます。そのため、「風」「水」などのキーワードのもと、お茶席ではさまざまな趣向が凝らされ、涼しさの演出がされています。
お菓子も同様で、透明感が涼を感じるものとして好まれ、義山(ギヤマン)というカットガラスの鉢、葛などを用いたお菓子は暑い季節によく見られます。今回は切子の鉢に百日紅の赤い花を葛菓子としてお出ししました。

茶道監修:裏千家正教授 藤井宗悦
カメラ:studio Collection 代表 西岡照矢
ロケーション:老舗和菓子屋 鶴屋八幡
撮影コーディネート:淡交社

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