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振袖の種類と着こなし

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振袖の種類

〈本振袖(大振袖)〉
最高の格式を持つ振袖で、手を下ろしたときに袖丈が裾まであります。
振袖の袖が裾まであると歩きにくいうえに踏む可能性もあり、動作が不自由でした。
およそ3尺(110~115センチ)の袖丈。
※現在のお嬢様は体格が母親世代とは異なっていますので、袖丈は長めになっています。

〈中振袖〉
振袖の袖丈が膝と裾の間くらいで大振袖に比べると袖の扱いが楽で身動きしやすいものです。
およそ2尺5寸(約95センチ)の袖丈。
※現在のお嬢様は体格が母親世代とは異なっていますので、中振袖が2尺8寸から3尺になっています。

〈小振袖〉
10代のお嬢様の晴れ着で、袖丈は膝位の長さです。十三参りのお嬢様によく似合います。
およそ2尺(約76センチ)の袖丈。
卒業式の袴着用にふさわしく、ぎょうぎょうしくない礼を尽くした衣裳となります。
※現在のお嬢様は体格が母親世代とは異なっていますので、小振袖が2尺から2尺5寸くらいになっています。

振袖の着こなし

〈色柄の選び方〉:振袖にはさまざまな地色と模様があります。基本的にはお好みで選ぶとよいのです。あるとき、取材の途中で興味深い場面に出合いました。おばあ様、お母様とお嬢様の三人で成人式に着る振袖を選んでいるところでした。おばあ様とお母様は古典的な色柄の一枚を進めているのですがお嬢様は聞き入れず、当時著名な女性小説家が「ずずぐろい」と表現した黒でもない紫でもない茶色ともいえない、黒ずんで濁った地色にやはり濁った色で絞りが施されたほうを気に入った様子で、どうも「もめて」いる様子でした。こちらも気が気ではありません。「あのずずぐろい振袖に決まったらどうしよう」とその場から離れられませんでした。しばらくすると、とうとう決着しました。お嬢様がこうおっしゃったのです。「それじゃ振袖着ないわ!洋服で行く」。このひとことで決まりです。おばあ様とお母様は折れて、「どんな振袖でも洋服で行くよりもいいわね」と、そのずずぐろいほうをお求めになりました。
成人式の時も必ず写真を撮ります。その時のご家族が喜ぶ姿で装いたいのはもちろんですが、将来のご主人やお子様、またお子様の結婚式でも装えるような上質で華やかな装いをしたいものです。
さて、色柄ですが、本当にお好みのものをお選びください。色も模様も実に様々に揃っています。まず、気に入った色のものを羽織ってみます。顔と衿のあたりをじっと見て、「いい感じ」と思ったら模様を見ます。気に入らなかったら、同じ地色で別の模様のものを羽織ってみます。これを繰り返すうちに必ず「とってもいい感じ」という一枚に巡り合えます。そのとき「へとへと」になっていても、「最高の一枚に出合うためのエクササイズだ」と思えば、エクササイズでの疲れはさわやかな疲れですから、その一枚を着る日が楽しみになるはずです。

〈帯の選び方〉:帯は振袖用の袋帯から選ぶのが決まりですから、選びやすいと思います。たいてい、赤地、金地、黒地、白地、ひわ地などに豪華な模様が織り出された袋帯が主流です。これが絶対という組み合わせはありませんから、「あ、いいな~」というご自身の感覚を信じてお選びになるとよいのです。もちろん、お身内やお友達のアドバイスは大切です。もっとも気にしておきたいのは、「趣味が(あるいは品が)良いか悪いか」ということです。せっかくの大切な日に「あれ、なあに、ちょっと間違っちゃったのかしら? 趣味悪いわねぇ」などという装いでは取り返しがつきません。

小物の選び方

帯〆、帯上げも振袖用の中から選びます。帯〆は平打ち(組)が丸組よりも格が高いことになっていますが、お好みで選んでよいのです。帯上げは総絞りを選べば間違いありません。

●伊達衿は衿にある模様の中の一色、あるいは地色の共濃、共薄で選ぶとしっくりきます。また、伊達衿は帯〆か帯上げと同系色にすると装いが整います。

●草履・バッグは振袖用の中から選びます。お嬢様方は大きなお財布を持たなくなった代わりにスマートフォンを持ちますから、当日中に入れるものをよく考えて、形と大きさを決めます。

●髪飾りは華やかなものがよいでしょう。

「古典的」、「大正モダン」、「モダン」

振袖には大きく分けて「古典的」、「大正モダン」、「モダン」の3通りに分類でき、
「古典的」は江戸時代を中心とした着物文化華やかな時代に流行した伝統の色柄が特徴です。具体的には「草花風景模様」「御所解き模様」「琳派の模様」などと「正倉院写しの模様」などがあげられます。
「大正モダン」は色が強く派手で、模様は大きくて崩れています。一目見て伝統的なものとは異なった味わいがあって、そこが新鮮に感じられるかもしれません。そうかと思うと、華やかな模様はいっさい用いず、ただ地色の持ち味だけで個性を表す無地振袖にきらびやかな配色の帯を合わせることもあります。
「モダン」は白地に黒い柄や赤い柄、あるいは黒地に緑の柄というような一色で表現がされているものが多く見られます。模様は幾何柄や線柄などが多く、一見して伝統の物とは異なっていることが分かります。

それぞれ、お好みがありますから、ご自分にピッタリくるものを、何枚も何枚も方に掛けて顔写りを確かめて選んでいただきたいです。

和楽庵ではお客様の好きな柄に合わせて1つ1つ自由にコーディネイトが可能です。
是非、ご利用ください!

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